ポップラ劇場2009「夕凪コンサートVOL.2」
2009/05/17
新しい命 引き継がれる心
バイオリンとハープの音色に抱かれながら
夕凪コンサートへご来場いただき、ありがとうございました。
雨、風、台風。ポップラ通りに与えられたテーマは「天の怒り」?
予定していた16日は少雨のため、17日に順延して、開催にこぎつけました。寒冷前線通過後、西からの風が吹いて少し肌寒い夕暮れになりました。そんな中、ご参加・ご協力をくださった皆さま、本当にありがとうございました。心から感謝し、お礼申します。
そして、自然現象にゆだねるしかない舞台での演奏。白井朝香さん(バイオリン)、松浦洋子さん(ハープ)にいま一度、拍手を♪♪♪
約200人が集まった「夕凪コンサートVOL.2」 撮影(2009年5月17日)/坪島 遊さん
雨上がりの夕刻、バイオリンとハープ、木陰に一陣の風(撮影/坪島 遊さん)
ポップラ劇場2009「夕凪コンサートVOL.2」
~新しい命 引き継がれる心~
●と き:5月17日(日) 開場/午後5時
開演/午後6時45分(日没に合わせて演奏開始) 閉演/午後8時40分
●ところ:基町POP'La通り(広島市中区基町 中央公園西側河岸緑地)
●料 金:1,500円
●演 奏:バイオリン&ハープデュオ「沙羅」
白井朝香さん(バイオリン)、松浦洋子さん(ハープ)
バイオリン&ハープデュオ「沙羅」とともに
基町ポップラ通りのヤングポップラは空へ空へと成長しています。
優しく夜が訪れる夕凪の刻、バイオリンとハープの音色に抱かれながら、基町ポップラから引き継がれた新しい命(ヤングポップラ)を見守ります。
【曲目】
マスカーニ「カバレリアルスティカーナの間奏曲」
マスネー「タイスの瞑想曲」
ドビュッシー「小舟にて」
ハチャトゥリアン「ガイーヌの子守歌」
フォーレ「人形の子守歌」
イベール「間奏曲」
(休憩)
「七つの子」
「浜辺の歌」
「迷子の水」
「風も空もお月さまも」
「新しい命」
(アンコール曲)映画『夕凪の街 桜の国』よりテーマ曲「ひとつの願い」
雨、風、台風。ポップラ通りに与えられたテーマは「天の怒り」?
「夕凪コンサートVOL.2」レポート
寒冷前線通過後、西からの風が吹いて少し肌寒い夕暮れになりました。そんな中、ご参加・ご協力をいただき、本当にありがとうございました。
開催日の1週間前から天気予報は雨マークが消えませんでした。広島市江波山気象館に何度も問い合わせ、15日金曜日の時点で「17日午後から晴れに向かう」という予報が出たので、順延して開催する覚悟をしました。が、できれば予定通り16日(土)にしたいと思いながら、当日を迎えました。
16日午前10時の予報では一日中、曇りときどき雨(1mm/h)。これでは「順延」の判断をするしかありません。楽器に1滴でも雨があたれば、そこで中止です。
こうなったからには、即行動。ブルーシートを張って翌日の準備をしました。HPと口コミ連絡で順延を伝えました。「きょう、ありますか?」、お問い合わせが約20件、現地に来られた方が約10組。「順延しました。あしたお待ちしています」とお答えするしかなく、心が痛みました。実際、演奏が始まったであろうころには、ブルーシートに雨音が突き刺すほど。その後は降ったり止んだりでした。
17日も朝から雨が降り続きます。予報は「午後から回復、夕方から晴れ」。早く雨が上がることを信じて、朝9時にテントを立て、ペットボトルキャンドル(150個)やバルーン(30本)の準備、トイレ掃除・・・できるところから始めていきます。3時にようやく雨が上がり、音響、舞台、販売ブース、キャンドル、広告バルーンなど約3時間半で設営完了。
途中、開演の6時45分には「間に合わない」と足が震えましたが、リハーサルと本番開始は5分違い。なんとかできるものだ~、ホッ。スタッフ全員が、やり遂げる思いを持ったからでしょう。
さて、ここからの本番は演奏者さんにバトンタッチ。少々、風が強かったです。寒さの中での演奏会になり、こちらも申し訳ない気持ちです。アンコールの「夕凪/桜のテーマ」で風がぴたっと止まりました。この場所ならではの出来事です。いつものポップラマジックかな? テーマ「新しい命」こと、ヤングポップラが遠くから見ていてくれたのですね。
仏の顔も3度まで(過去2回、天候に振り回されましたので今回が3回目です)。メンバーのだれもがそう感じたことでしょう。しかし、ポップラ・ペアレンツ・クラブに与えられたテーマは「天の怒り」でしょうか。自然あふれる基町ポップラ通りが、多種多様な生命体とともに分かち合っていることを理解しながら、多くの人々の憩いの場となるよう、PPCは活動をすすめて参ります。
そして、自然(基町ポップラ通りの環境)にゆだねるしかない舞台での演奏。白井朝香さん(バイオリン)、松浦洋子さん(ハープ)に、いま一度、拍手をお願いいたします。
販売ブース(ピクニックキオスク開店)
飲みもの、軽食を販売、ポトフと太田川産しじみの味噌汁が好評でした。
♪ドリンク類/コーヒー、ビール、ホットワイン、ソフトドリンク
♪軽食/ポトフ&バゲット、しじみ汁&おむすび
♪焼き菓子/ガレット・ブルトンヌ、メレンゲ・ココ、バトン、パピヨン、カプリス
30本の広告バルーンが華やぐ
ポップラ劇場2009「夕凪コンサートVOL.2」は
多くのご支援をいただき開催いたしました
●音楽監督・監修/木原宏寿
●音響・照明/(株)サウンドカンパニー
●デザイン/ROCKETS
●ペットボトルキャンドル廃材リユース活動協力/NPO法人ちゅうごく環境ネット
●チケット取扱店
カワイミュージックショップ広島(広島市中区堀川町4-18)
デオデオ本店プレイガイド(広島市中区紙屋町町2-1-18)
ムジカパクス(広島市西区三篠町1-11-1)
ヤマハ広島店(広島市中区紙屋町1-1-18)
●協賛
オタフクソース(株)
(株)オーネット
(株)オフィスミツヒロ
広島畳材(株)
広島西南ロータリークラブ
広島ネームプレート工業(株)
福徳塗装工業(株)
山田木材(株)
リカーランド(株)キムラ
(株)理興
●後援
国土交通省中国地方整備局 太田川河川事務所
広島市・水の都ひろしま推進協議会
●主催/ポップラ・ペアレンツ・クラブ
参考資料
夕凪コンサートって?
夕凪コンサートは、野外の気持ちのよい場所で、ピクニック気分で、質の高い本格的な音楽を聞きたいと考えて企画した音楽イベントです。
タイトルは、この場所を舞台とした漫画「夕凪の街 桜の国」(こうの史代 著/双葉社 刊)と同名映画(佐々部清 監督)が制作されたことを記念して開催するので、「夕凪コンサート」と題しました。
基町POP'La(ポップラ)通り
会場の基町POP'La通りは、戦災で家屋を失った人たちが集い暮らし、その後、ここに暮らした人たちが植えたとされるポプラをシンボルとして、1983年に河川改修が行われました。整備から20年を経た2003年、「土木学会デザイン賞特別賞」を受賞しました。
また、市民公募によって「基町POP’La通り」という愛称が生まれました。
26メートルの空から、ヒロシマの復興を見続けてきた水辺の1本「ポップラ」は力尽きて2008年に枯死、08年11月1日に切り株ベンチに姿を変え、2世の<a href="../pages/babyPopla.html">ヤングポップラ</a>へ世代交代しました。ポップラストーリーはこれからも続きます。
写真は6mのヤングポップラと、支柱の中の切り株ベンチ(2008年11月撮影)。
ポップラ・ペアレンツ・クラブ
「水の都ひろしま」の水辺のにぎわいづくりのために、管理者の太田川河川事務所と管理協定を締結し、毎月第4土曜日に基町POP'La通りの除草や清掃活動を行っている企業と市民グループの団体です。ピクニックやポップラ劇場など楽しいイベントも開催しています。
構成メンバーは、(株)オフィスミツヒロ、みずえ緑地(株)、カフェテラス倶楽部、NPO法人雁木組、まちづくりCAFEプロジェクト、もりメイト倶楽部Hiroshima、CAQ(セアック)ほか、個人の方もたくさん。
ポップラ・ペアレンツ・クラブはだれでも参加できます。一緒に心地よい時間をすごしませんか? どうぞお気軽にお問い合わせください。
ポップラ劇場
基町POP'La通りを舞台に、演劇や寄席、演奏会などを楽しむことを「ポップラ劇場」とよんでいます。2005年にこうの史代さんを迎え「夕凪の街」の創作劇を、2006年には高校生による一人芝居を、2007年と2008年の夏には「夕凪の街 桜の国」市民野外上映会を開催しました。
夕凪コンサートVOL.1の記録
~基町ポップラ通りにバイオリンとギターの調べ、心地よい風に吹かれて~
200人が野外クラシック演奏会で心地よい時間を過ごしました。
夕暮れから闇へ。夕凪と風、光と影。
バイオリンとギターに心ゆらりゆらり・・・「夕凪コンサートVOL.1」。