川通りの命名プロジェクト

川の中にある街、広島。西から、太田川、天満川、本川(旧太田川)、元安川、京橋川、猿猴川の6本の川を、市民と観光客にもっと親しんでもらおうと、広島市は「水の都ひろしま」の実現を目指し、さまざまな事業の計画づくりを進めています。その取り組みのひとつとして2003年度に水辺の市民活動を支える「助成制度」を設けました。
市民団体、ひろしま川通り活用委員会(通称:CAQ)は、川のそばの道、車の進入のない川沿いの道(「川通り」と表現します)に名前(愛称)をつけることにより、市民と水辺の関係をもっと深めようと「川通りの命名プロジェクト」を計画しました。
川沿いの道に光を当て、広島中心部の代表的な3カ所の川通りに愛称を募集するというユニークな視点が注目され、「水の都ひろしま」市民活動の助成を受け、2003年9月にこのプロジェクトを開始しました。 太田川流域の間伐材等を使った現地サイン「命名柱」の制作、その占用許可の申請など2カ月の準備期間を経て、11月1日から1カ月、多くの人に「名づけ親」の参加を呼びかけ、998枚の参加用紙を回収しました。12月20日の公開選考会と、その後の専門家をまじえた最終選考会によって、2004年1月にその名称(愛称)を決定し発表しました。

このレポートは、998枚のアンケート用紙から読み取れる河川空間に寄せる市民の認識や期待をまとめ、同プロジェクトの活動記録とあわせて紹介します。
つづきはレポート「川通りの命名プロジェクトを事例として」(PDF:624KB)をご覧ください。

2004年1月12日に、該当の川通りに「命名」を刻みました。 
「基町POP'La通り」でお祝いのシャンパンをpon!と開けました(左の写真)。

印象的な名前、「POP'La」(ポップラと読みます)を提案してくれたのは、大学4年生の平尾和之さんです。感謝状と名づけ親証明書をおくり、一緒に誓いました。 
“今後は「愛着のもてる名前」の定着に力を注いでいきます。終わりではなくて、始まりです”と。



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